第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン3
2021/11/7
「いかがかね、ショーン君!最近のご活躍は!」 「……はぁ」 こんなの聞いてない。 役場に出向いたショーンは、州警によってすぐ別室へと通された。ブーリン警部の片腕らしき狼刑事に、事件の報告書を見せて ...
第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン2
2021/11/7
3月8日地曜日ちようび、時刻は午後11時を過ぎていた。 半日ぶりに荷物を戻されたショーンは、サッチェル鞄を肩へ担いだ。 警察と警備に取り巻かれ、役場の正面玄関の扉から出ると、まばらな野次馬たちの ...
第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン1
2021/11/7
[意味] ・蔦のツル。 ・ルドモンドにおけるアルバが所持する【真鍮眼鏡】のこと。 [補足] Ivyは蔦、またはウコギ科キヅタ属の総称「木蔦」。Vineは蔓、またはブドウ科ツタ属の総称「蔦」を意味する。 ...
カクヨムの自主企画やってみた 7月の獣人世界
2021/12/21
獣人獣人獣人 アニマルだ~♪ モフすぎちゃって どうしよう かわいくって ど~うしよう 富士サファリパークのCMが心にこびりついて離れない。 今回はそんな想いをぶつけていきたいと思います。 (ちなみに ...
第6章の絵
2021/9/9
第6章1 「アップルパイって、どうして上が編みあみになってるのかしら?」 「昔は魚のパイだったんだ。あみは魚取りの網を表してたのさ」 「へー、それを林檎のパイでも作るようになったのね。知らなかったわ! ...
第6章【Momiji】紅葉3
2021/10/29
何度も、色の洪水が襲ってきた。 丸い色の塊が、ふわふわと網膜の裏を流れ、 チカチカと光が点滅し、水がゴウゴウと流れる音がした。 うっすらと「本物の」光が頰に当たる。 本物の光は、熱量がある。 ...
第6章【Momiji】紅葉2
2021/10/29
3月8日午後8時。市場から出前が届いた。 皆で新聞が積まれた机を囲み、黙々とヌードルをすすった。 「……ちょっと辛いわね。スパイス効きすぎ」 「そうかい? これが美味しいんじゃないか」 モイラは ...
第6章【Momiji】紅葉1
2021/10/29
[意味] 晩秋、木の葉が赤色や黄色に変化すること。 ムクロジ科カエデ属の落葉高木の総称。英語で「maple」 鹿肉の俗称。 [補足] 日本語の動詞「もみず(木の葉が色づく)」が名詞化したもの。古くは「 ...
第5章の絵
2021/9/9
第5章1 「先生のお名前、難しかったな。リュカはうまく書けたのか?」 「まさか! ビスキュイ(biscuit)ならうまく書けた」 「Uを落っことしてる(upset)じゃないか」 - 裏話 - 小学校回 ...
東京の女子高校たちの宿題
2021/8/8
「マリー、宿題終わった?」 「……おわってねえ……」 理香子が花火の柄のウチワで仰ぎながらマリーに聞いた。 マリーは長時間トイレに閉じこもったような青いゲッソリした顔で答えた。 夏休み最後の週。 ...