アルバと警察

警察組織

 大陸内の治安維持は、警察の仕事である。帝国警察に、州警察、地方警察と細分化され、ルドモンドの治安を担っている。まず地方警察が地域の治安維持活動を行い、地方を跨ぐ場合は州警察が、州を跨ぐ場合は帝国警察が担当する。しかし、帝国警察は帝都内しか力を入れないため、州を超える犯罪活動には、あまり対応できていないのが現状である。

 前述の通り、海側であればあるほど警察の力が弱く、軍は民間とは関わらないため、沿海州の犯罪率は非常に高い。軍部としては、スパイや情報流出の恐れが高い海沿いにこそ、警察に力を入れて欲しいのだが……中央集権政府の弱い部分が出てしまっている。

 また例外として、帝国調査隊という職もある。アルバのみ就ける専門職で、魔術関係の事件や、呪文による治安維持活動を行っている。時には州を横断し、時には警察や軍の協力を得て、比較的自由に活動できる。

『ルドモンド大陸誌』(第五考 軍と警察)より一部抜粋

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帝国調査隊

第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン3

「いかがかね、ショーン君!最近のご活躍は!」 「……はぁ」  こんなの聞いてない。  役場に出向いたショーンは、州警によってすぐ別室へと通された。ブーリン警部の片腕らしき狼刑事に、事件の報告書を見せて ...

クラウディオ・ドンパルダス

ガッハッハ!

43歳 桃白豚族 第5章2 第5章2
オックス州出身のアルバで、魔術学校時代はショーンの母と同期。現在ラヴァ州とオックス州を中心に帝国調査隊として活動中。楽天的な性格で、洒落物。彼の傍によると薔薇のコロンの香りがするらしい。

ベンジャミン・ダウエル

弾丸のような金色の瞳!

38歳 猫狼族 第12章1 第12章1
クレイト市警に協力しラヴァ州の治安を守っている。魔術学校を首席で卒業している。黒マントを愛用し、夏でも着こんでいる。非常に気位が高い。母親と2人暮らし。

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警察

ブーリン警部

警部になるべく生まれたような風貌だ。

48歳 崖牛族 第5章3 第9章1
ラヴァ州警察の警部。今回の事件を担当する。クラウディオにはたびたび調査の依頼をしているが、そのたびに青筋を立てている。ナッツコーヒーが好き。

ペーター・パイン

きゅるんと潤んだ瞳にマッチョな肉体。

27歳 芝兎族 第10章1 第10章1
ラヴァ州警察の刑事。ひょんな事からリュカと友人になった。趣味は筋トレしながら本を読むこと。工芸品が好きで、オスカーのファン。正義感は人一倍強いが、息をするように嘘をつく。

オールディス警部補

37歳 森狼族 第11章3
ラヴァ州警察の警部補。ブーリン警部の直属の部下で、囚人護送の際に副隊長を務めた。非常に背が高く州警察の中では細身。部下としては細かい所に気がつき優秀だが、優柔不断な面があり上に立つには向いていない。警察では珍しく銀の神を信仰している。

ベルナルド・ペンバートン

53歳 蟻食族 第4章1
監察医。ラヴァ州警察に協力し、主に州東部で事件や事故の検視を行っている。小柄なヴィクトルよりも背が低く、モサモサな尻尾を衣服に収納しているためふくよかに見えがち。集中すると舌をチロチロ出す癖がある。

マーロウ警部

丸まった背中には多くの傷が残っている。

56歳 土鼠族 第12章1 第12章1
クレイト市警の警部。市警随一の電信技術を持ち、各地区の警察と密に連携している。若い頃は獰猛で「酷烈無慈悲のマーロウ」と呼ばれた時期もあったらしい。

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