第9章【Arbor】アルバ2
2022/1/3
紅葉は唾液が完全に乾ききり、喉が完全にカラカラになった。 窓辺に置かれた埃だらけのガラスの花瓶のようだった。 自分の角の表面が、ジワジワと干からびて痛みを感じる。古いフライパンを布鞄の上からギュッと ...
第9章【Arbor】アルバ 1
2021/11/20
古代、ルドモンドの学者や魔術師は、宮廷庭園の東屋に集い、学問や研究を行った。 ツタの葉が鬱蒼と巻きついた東屋の柱と、一体に見えるほど、知に打ち込む彼らを見て、民衆はいつからか、彼らを東屋そのもの、【 ...
サイトについて
2021/10/20
宝鈴.BlazeCom オリジナル小説【星の魔術大綱】を掲載しているサイトです。他にもイラスト、日記など。お薦めの資料本の紹介もしています。ファンタジーゲームの設定資料集のようなサイトを目指したいそう ...
更新記録 2021/09
2021/9/30
2021.09.30 月末なので日記をあげました。 今月は更新少な目でしたが、その分サイトデザインの方をテコ入れしていたので、これからは記事の充実をやっていけると思います。といっても記事自体もけっこう ...
140字日記 2021/08
2021/9/30
140字日記とは Twitterの最大文字数を使った日記のことである。普通に日記にもなるし、製作記録にもなるし、あとで引っ張り出してネタに使えるかもしれない。ここの説明もそのうち消えそうです。 8月の ...
第8章の絵
2021/9/9
第8章1 「マドカさん、空き瓶片づけますよ」「うにゃあ」 「じゃあ、行ってきますね」「ぽひょお」 「もぅーん(じゃあね、マドカ)」 「ほぉおん(紅葉さんも酔っ払い語が解るんですか)」 - 裏話 - の ...
第8章【Botticelli】ボティッチェリ3
2021/10/30
紅葉が鍛冶屋トールの裏口から飛び出して5分後。 「ふんふんふ、フーン♪」 メモを取りつつ意気揚々と出てきたアーサーを、紅葉は後ろから羽交い締めにして捕まえた。 「痛てててて……おやおや、どうした怖 ...
第8章【Botticelli】ボティッチェリ2
2021/10/30
「とりあえずここから出ましょう」 砂犬族の新米警備員マルセルは、マドカの散らかしたゴミを片付けて別れの挨拶をし、紅葉とともにその場を後にした。 マドカはあのまま突っ伏してベンチに寝ている。紅葉は、 ...
第8章【Botticelli】ボティッチェリ1
2021/11/20
3月9日、水曜日のお昼どき。 サウザスは昨日、事件が起きたとは思えないほど、活気ある町に戻っていた。 特に役場の前がすごく混んでいる。建物にはまだ入れないけど、職員が玄関先に机を出して、書類の届 ...
第7章の絵
2021/9/9
第7章1 「さっき市場で真鍮眼鏡(アーヴィー・ヴァイン)の眼鏡が売ってたよ」 「ええっ、法律違反だよ。取り締まりの対象だぞ」 「眼鏡のツルに蔦の葉(アーヴィー・ヴァイン)が巻き付いてたの」 「蔦って… ...