魔術・呪文

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アルバ

アルバ 【Arbor】

ルドモンド大陸における帝国魔術師のこと。日々、呪文を操り、魔術や学問の様々な研究活動を行っている公務員。 なるには帝国の資格試験に合格する必要があり、そのために多くの志望者が帝都の魔術学校に通う。 アルバの中で上位の魔術師と認められると、スーアルバとなる。

第三章 アルバとは何か

第七考 アルバとは何か  ややこしいことに、アルバ家系者の政治家の多くは「アルバではない」。  一体どういうことか。アルバとは何だろうか。  アルバとは魔術師。大陸ルドモンドにおける、帝国魔術師のこと ...

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アルバの職業

呪術師

アルバがつける職業のひとつ。呪文の発明や改良を行う。ルドモンドで最も有名なアルバ家系である、巻鹿族のエクセルシア一族からは多くの呪術師が輩出されている。アルバを目指すなら一度は憧れる職業だが、定番の呪文は発明し尽くされてるため、新しく呪文を作るのは年々困難になっている。

治癒師

アルバがつける職業のひとつ。怪我や病気の治療を行う。真に優れた治癒師は本格的に医学と薬学を修めているが、ショーンは独学のため呪文でしか治せない。ショーンの両親も多くの治癒呪文を行ったが、本職の治癒師ではない。

第1章【Rat-a-tat】ラタ・タッタ3

 そもそもアルバとは何か。  アルバとは魔術師。  大陸ルドモンドにおける、帝国魔術師のことである。  年に一度、試験が行われ、帝国から正式に認定を受けた者だけが、その職を名乗ることができる。アルバに ...

帝国調査隊

アルバがつける職業のひとつ。464年前に怪物退治専門のアルバ、パーシアス・ミケネによって創設された。警察や民間では困難な事件を呪文の力で調査・解決する。就くには州から許可を得る必要がある。アルバは認可を受けた州外での呪文を禁じられているが、帝国調査隊は帝国全土で活動可能である。

第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン3

「いかがかね、ショーン君!最近のご活躍は!」 「……はぁ」  こんなの聞いてない。  役場に出向いたショーンは、州警によってすぐ別室へと通された。ブーリン警部の片腕らしき狼刑事に、事件の報告書を見せて ...

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アルバの持ち物

星の魔術大綱 【Blaze Compendium】

魔術と呪文のハウツー本で、アルバの教科書的存在。一番簡単な呪文から最高難度まで載る大全書。 1000年以上前に、巻鹿族の呪術師アディーレ・エクセルシアによって編纂され、その後も多くの呪術師の手によって改訂が繰り返されている。ショーンが所有しているのは10歳の時にもらった第154版である。全1618ページで値段は23ドミー。魔術師たるものこれを読んで勉強すべし。

第六章 子供たちと学校

第十六考 子供たちと学校  これは第三章「アルバとは何か」のアルバと学者の軋轢話の続きである。  時は皇暦3050年代。アルバと学者は明確に役目が分けられ、魔術師となったアルバたちは別の場所に移された ...

真鍮眼鏡 【Ivy Vine】

真鍮色の眼鏡で、ツルには蔦の葉の装飾があしらわれている。形状は様々で、アルバの資格をとると州から一つ支給される。マナの調整がしやすくなり、回復量も増え、使用した呪文を記録することができる。アルバは日常的な着用が義務付けられており大切なアルバの印である。レンズを調整して望遠鏡や顕微鏡にもなる。 マナのない人間には、ルドモンドで最も重い鉱物よりも重く感じる代物だ。

第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン1

[意味] ・蔦のツル。 ・ルドモンドにおけるアルバが所持する【真鍮眼鏡】のこと。 [補足] Ivyは蔦、またはウコギ科キヅタ属の総称「木蔦」。Vineは蔓、またはブドウ科ツタ属の総称「蔦」を意味する。 ...

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呪文

呪文

ほとんどの呪文は、呪術師のアルバが考案したものである。ひとつの呪文の発明には多大の労力がかかり、神の名前を冠することが多い。定番の呪文は【星の魔術大綱】に掲載されているが、新作呪文や性的な呪文は載ってない場合が多い。政府から禁じられた呪文をまとめた本が世界のどこかにある。

呪文の使い方

体内に存在するマナを体の一部に集中させ、決められた文言を唱えると、マナが放出して呪文が使える。集中には文字通り集中力を要し、マナを集めた体の箇所は様々な色に光る。複雑な呪文になるほど移動量が増え、成功困難になっていく。文言が唱えられないと呪文は使えない。角や羽根持ちなど、特定の民族にしか使えない呪文もある。

第12章【Lava】ラヴァ3

 時刻は朝6時半。靄はまだ明けない。  紅葉は携帯瓶の蓋をちゅぽんと開け、唇を水で湿らせた。  リーダーが休憩ではないと命じたのに、部隊の空気が緩んでる。  命じた当人でさえ、左前方にいる警官と楽しげ ...

マナ 【Mana】

ルドモンドに住む民族の体内にある魔法のパワー。 砂粒より小さな粒子で、これを放出して呪文を打つ。 ただし呪文が使えるほどマナの体内保有量が多い者はごくわずかで、アルバや魔術学校に合格するには破格のマナが必要である。呪文によって放出したマナは時間が経つと回復する。マナの量はある程度遺伝する。

第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン1

[意味] ・蔦のツル。 ・ルドモンドにおけるアルバが所持する【真鍮眼鏡】のこと。 [補足] Ivyは蔦、またはウコギ科キヅタ属の総称「木蔦」。Vineは蔓、またはブドウ科ツタ属の総称「蔦」を意味する。 ...

真鍮眼鏡とマナ

真鍮眼鏡を利用した望遠鏡や顕微鏡、ログの確認などには呪文の文言は使用しないが、マナは微量ながら放出する。

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呪文解説

荷物軽減呪文《ファルマグド》

【この荷物をしばし軽やかに運ばせ賜え。 《ファルマグド》】

その名のとおり荷物の重量を軽減する呪文。「荷を運ぶ」という事は生活に直結し、ひいては命を支える作業である。積み荷を無事に運べるよう北欧神オーディンを讃えて作られた呪文。運ぶ時間や質量、軽減する重さによって、マナの細かい調整がいる。

第2章【Thousas】サウザス3

「はあ……銀行なんて行くんじゃなかった」  ショーンは恐ろしい空間から解放されて、ガックリと机に突っ伏した。黄金のお宝が沈むナイルの川底に、石で縛られ沈められたかのようだった。 「そうだ、次に行く時は ...

消臭呪文《パフューム・フレイル》

【消臭はこれでスッキリ! 《パフューム・フレイル》】

高名な家事専門の呪術師マダム・ミッキーによって生み出された定番の消臭呪文。料理の焦げ付き臭はもちろん、ありとあらゆる匂いを一瞬にして消し去ることができる。少ないマナで効果絶大、やりすぎにはご用心。

第3章【Thor】トール1

[意味] 北欧神話に登場する、雷鳴と稲妻を司る軍神。鉄槌「ミョルニル」を武器に持つ。 [補足] 神々のなかで最も力が強く、赤い髭を蓄えている。全知全能神オーディンの息子で、若い戦士たちの指導者でもある ...

マナ視認呪文《ロストラッペ》

【宙に残るマナは馬の通った轍のようだ。 《ロストラッペ》】

轍は車輪の跡を指し、ロストラッペは馬の蹄跡を意味する。ドイツのハルツ山地の岩の名前である。岩に大きな馬のひづめの痕が残っている。民話では、巨人ボードに追われたエンマ姫が、渓谷を馬で飛び越えた時についた跡とされる。この呪文は放出後のマナ視認専用で、生胎内のマナには使えない。

第7章【Ivy Vine】アイビー・ヴァイン3

「いかがかね、ショーン君!最近のご活躍は!」 「……はぁ」  こんなの聞いてない。  役場に出向いたショーンは、州警によってすぐ別室へと通された。ブーリン警部の片腕らしき狼刑事に、事件の報告書を見せて ...

遮断呪文《テルミヌス》

【ここは境界の標だ。 《テルミヌス》】

マナを遮断できる。主に相手の呪文を消すために使う。完璧に消し去れるかどうかは相手の呪文の強さによる。テルミヌスとは古代ローマにて境界石の神。農地の境界を示し、毎年2月23日に境界の不可侵性を祝う儀式が行われた。綴りのTerminusは現在では主に終点や終着駅を意味するTerminalとして使われている。

第12章【Lava】ラヴァ1

[意味] ・火山から噴出した流動状の溶岩。または冷えて固まった火山岩。 ・ルドモンド大陸の北東に存在する州の名前。 [補足] ラテン語「lavare(洗う)」あるいは「labes(滑る)」に由来する。 ...

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photo Yuri_B by Pixabay