第15章の絵

第15章1

「父さん、ドアのここ折れてるよ。小窓のとこ」
「昨日の夜ドロボウが現れてな。尻尾ごと切ってやったのさ、アーサー」
「へー、凄いや父さん!」
「騙されんなよ兄ちゃん。父さんが深夜酔っぱらって、こじ開けようとねじ切ったのさ」

- 裏話 -

オレンジぽちゃぽちゃ回。

背景のために「Live Home 3D」というアプリを導入して描きました。このアプリは本来家つくりアプリなのですが、背景をトレスして商業でも使えるということで漫画家さんの間でも取り入れられているアプリです。

それでこの絵と比べて痛感したのですが、人間の目ってカメラの目と違って、大事なものを大きめに視認する。というのがよく分かりました。(今までの自分はめちゃくちゃデカめに書いていた)ただカメラのまんまで描いちゃうと人物がかなり小さくなってしまうので、半々くらいのバランスで描くのが大事なのかなと学びました。

第15章【Memorial party】葬礼饗宴1

[意味]・追悼会、慰霊祭、(仏教における)供養 ・ルドモンドにおける葬儀形式のひとつ。 [補足]「Memorial」は「記念」「思い出」を表す形容詞であり、「死者の追悼」「形見」をも意味する。  葬式 ...

第15章2

第15章3

「あらクラウディオお兄様、帰ってらしたの?」
「おお、麗しの妹よ、ますます美しくなったな!」
「ええ、帝都から新しい化粧品を仕入れましたの。お兄様こそ年を召すごとにダンディになられて」
「素晴らしい、我がドンパルダス家はますます安泰だな、アーハハハ!!」
「当然ですわ、オーッホホホ!!」

- 裏話 -

クラウディオ活躍回、豚ちゃんもいるよ🐖。

豚に関しては台湾の故宮博物院で見た、豚の置物群にかなり影響を受けています。中国では金運と縁起物の象徴で、お土産に豚の木彫りも買いました。現在コロナ禍中でどこでも行けてないですが、いつかまた海外旅行行きたいね。

呪文は北欧神話の神の槍グングニルを元にしています。豚の周りの文様は8世紀に書かれた北欧の聖書「ケルズの書」に書かれていたアルファベットの文様を木の枝に変えて描きました。

著:鶴岡真弓・松村一男
ふくろうの本シリーズのケルトの紹介本です。歴史と銘打ってありますが、美術史や文化史、神話の説明のほうが強く、歴史を詳しく知りたい時は創元社の「ケルト人」の方が分かりやすかったです。
こちらの本は島と大陸の歴史文化の違いを軸にして、多くのケルト情報を紹介しています。とても勉強になるのですが、テーマが多すぎるゆえに情報と情報の間が若干飛びすぎているので、じっくり取り掛からないと少し読みづらいかもしれません。

第15章【Memorial party】葬礼饗宴3

「————っ!」  ショーンは目を覚まし、仰向けで倒れていることに気づいた。  空は青々と冴え渡り、地面は黄土と茶土が混ざったような色をしている。風が吹き、頰に髪が当たる。すぐ右横を向くと、遠くでクラ ...

photo Simone van den Berg by Adobe Stock