民族一覧

民族一覧

 ルドモンド大陸には、約200を超える民族が存在する。
 民族を大きく分類すると、哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、キメラがいる。民族はそれぞれ元の動物の身体的特徴や食嗜好を持っている。昼行性、夜行性に分かれ、冬眠する民族もいる。
 民族は頭角や尻尾はもちろん、身長や体格も大きく異なる。対応する衣服を作らねばならず、仕立て屋は常に忙しい。食嗜好は、主に草食、肉食、雑食、昆虫食に分かれている。様々な民族が集まる市場は、人間の食物よりはるかに多様な食材が並んでいる。
 生殖は同じ民族同士でしか叶わない。同民族の生殖を維持するため、民族ごとに結婚案内人がおり、どんなに辺境な地域でも充実した婚活サービスが受けられる。結婚は異種でも可能である。異種婚と言われ、現代はほとんどの州が異種婚を認めているが、中には禁じている州もある。

『ポケット版 ルドモンド大陸誌』より

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キメラ民族

羊猿ようえん

 

羊の頭角に猿の尻尾を持つ。その成り立ちから最も叡智に近い民族とされる。ルドモンドで初めて作られたキメラ民族である。性格は猿の面が強く喧嘩っ早い。一方、嗜好品は羊寄りの草食だ。

ショーン、ターナー夫妻

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哺乳類・植物名

巻鹿まきじか

初代皇帝によって初めて作られた民族。非常に知性が高く社会的で、ルドモンド大陸の民族の長として君臨し続けている。絵画や装飾にもよく登場する。動物の鹿と違って女性でも立派な角を持つ。草食。

呪術師エクセルシア一家

森栗鼠もりりす

ふさふさな前髪にモフモフな尻尾。草木を愛し、周囲よりひときわ美しい庭があったら森栗鼠族の家だと思っていい。巻鹿族の次に作られた民族。ちょこまかした動きを生かして意外と軍や警察でも活躍している。雑食。

駅長コリン

森狐もりきつね

夜行性。好奇心が強く情報通が多い。家族愛はあるが同時に旅と自由を愛するゆえ、離れ離れになっても互いを信じる心が強い。燃えるような赤髪が多いが、たまに黒髪の人間もいる。肉食。

新聞記者アーサー

芝兎しばうさ

脚の筋肉が発達しており、全体的にガタイが良い。大きくて立派なウサ耳の聴力は民族随一の聴力を誇る。芝兎族の兄弟が主役の、子どもに大人気な絵本シリーズがある。草食。

州警察官ペーター

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哺乳類・大地名

土栗鼠つちりす

小さな耳に小さな尻尾を持つ。名前の通り土を好み、山や土木関係の仕事に就くことが多い。生真面目で何事にも粘り強く当たる。サウザスで最も人口が多い民族だ。雑食。

リュカ、鍛冶屋トール一家、新聞室長モイラ

砂鼠すなねず

ルドモンド民族の中でもひときわ家族愛が強く、一家総出でバリバリと働く。家族愛が強すぎてなかなか結婚しないため、多産のわりに人口はあまり増えないようだ。サウザスでは2番目に多い民族である。雑食。

市場コスタンティーノ兄弟

砂犬すないぬ

常に砂漠の真っただ中にいるかのごとくパッサパサの尻尾とクタっとした耳が特徴。サウザスで最も多い犬族である。好戦的な森犬族より幾分かは平和主義だが、日和見体質ともいう。肉食よりの雑食。

昼警マルセル

洞穴熊ほらあなぐま

夜行性。静寂と安定を好み、じっくりと本を読んで思索にふけるので学者に多い。神経質で時間に厳しい一方で、カッとなると自暴自棄になる面も持つ。雑食。

病院長ヴィクトル、夜警アントン、サウザス創始者ブライアン

崖牛がけうし

保守的な思考の持ち主で、不便でも昔の暮らしを有難がったり、古い物をなかなか捨てることができない。正義漢が強く、無関係な他人まで必死で守ろうとするため、警察官に多い民族だ。草食。

州警部ブーリン

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哺乳類・色名

星白犀せいはくさい

色白で、鼻の上に大きな犀の角が2本ある。力が非常に強く、心優しい。耳は意外と可動域が広く、ぴょこぴょこ動く。信仰心が強く、神職に多い。草食。

校長ユビキタス、医師テレサ

桃白豚ももしろぶた

綺麗好きでオシャレな性格。たとえ貧しくとも、身に着ける衣類はなるべく高級なものを選択する。髪のセットと尻尾のカールに命を懸ける。あまり深くは考えず、信念のままに猛進する。雑食。

帝国調査隊クラウディオ

黒輪猿くろわざる

陽気な性格で、人前に立つことを好む。しなやかな身体を活かし、ダンサーや芸術家に多い。家族愛が強いが女系社会のため、男性は孤立になりがち。飲み会には必ず中心にいる。雑食。

太鼓隊オッズ

青羆熊あおひぐま

ルドモンドで最も大柄で身長が高い民族のひとつ。内向的で、人と長時間仕事することを疎むが、短時間の触れ合いは嫌いではない。そのため店を持つことを好み、飲食業に多い。雑食。

見知らぬ喫茶店の店主

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哺乳類・他

円猫えんねこ

顔が丸く小柄な人物が多い。性格はしたたかで、ちゃっかりしている。金にがめついが、その後の金銭管理はいい加減である。フットワークが軽く、だいたい大陸のどこにでもいる。気づけばあなたの後ろにもいる。肉食。

新聞社の事務員ナタリー

蟻食ありくい

人差し指と中指が肥大していて、大きな曲がり爪を持つ。緊張したり集中すると長い舌をチロチロ出す癖がある。アリクイの仲間はこの蟻食族しかおらず、どこか孤独を感じている。顔が似ているせいか洞穴熊族と仲がいい。蟻食。

監察医ベルナルド

実洗熊みあらいぐま

器用な指とシマシマの尻尾を持つ。その名の通り洗い物を好み、料理人や洗濯人の仕事に就くことが多い。高い運動能力と好奇心に反し、内面は内にこもりがちである。雑食。

アパート「ジュード」住民

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鳥類

灰兎梟はいみみづく

夜行性。マイペースで何を考えてるか分からないとよく言われる。しかし身体機能は高く、中でも反応速度はかなりのものだ。耳のような羽角を持つが、自分では動かせない。背中に翼が生えている。肉食。

夜警マドカ

円梟えんふくろう

夜行性。鳥族の中では最も古くからある民族だ。温厚で、のんびりコツコツと努力する。手が翼になっており、どうみても不便な見た目だが、意外と器用に動かせる。肉食。

出版社長ジョゼフ

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爬虫類・両生類

金鰐きんわに

金色の鱗の立派な太い尻尾を持つ。金銭面に強く、強欲な傾向がある。資産家や政治家に多いが、家族同士でもいがみ合うので、家系があまり長続きしない。食事をすると涙を流す。肉食。

町長オーガスタス

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